ともをの日記

頑張ります‼

小説 「砂糖と妻と塩」

どうも皆様!もうそろそろちゃんとテスト課題が終わりそうで結構テンション上がってます!!ともをです!自分がやらなきゃ終わんないのに「はよ終われ!さっさと終われ!」とずっと思っています。

いつもに比べたら早いペースで終わってるの偉いですよ、私!!でも2回目とかやる元気は全然ないです!困ったね。テスト本番までの期間が刻一刻と近づいていて、今日を含まずあと3日とかになってしまいました。恐ろしい。

勉強をちゃんとやんなきゃいけないので今日はちょっと今さっき思いついた話で小説を書いてみようかなと思います!途中までは普通に書こうとしていたことで、後半は完全然にフィクションになると思います!

「こんなことがあったら面白いな~」と思いながら読んで頂ければ幸いです!それでは、どうぞ!

 

「というわけで、最近サスペンスの殺人シーンについて考えているお陰で検索履歴が怖いことになっちゃってます(笑) もし本当に人を殺した経験のある方は是非コメントください!!w それでは!」…っと!

もちろん冗談のつもりでブログにこんな文を書いた。書いてしまった。

高校生にして毎日、ルーティーンとして日記ブログを書いている。「しゅがーブログ」本名の「佐藤」から取ったありきたりな名前だ。

最近は文章の中でも創作小説に力を入れている。想像の中で話が広まっていくのを言語化するのは難しいけど、読んでいろんな人に自分の想像の世界に入ってほしいと持っているのは事実だ。

サスペンスの殺人シーンの参考にしたいから、まあアイデアがある人は何かアドバイスをくれたら嬉しいなという軽い気持ちで「もし本当に人を殺した経験のある方は是非コメントください!!w 」なんていうふざけた文を書いてみた。

もちろん冗談で、本当に軽い気持ちで書いた。

次の日、コメント欄に珍しくコメントがあった。まさかな…と思いなつつコメント欄を開く。アカウント名は「塩田」。

肝心の内容は、「妻を殺してしまいました。本当です、信じてください。私は、どうすればいいですか、助けてください。一つ言えることは、人は人を殺すと狂います、ただそれだけです」

変な日本語の文。AI生成なのかな?新手の荒らし?どうせいたずらだと思ってもやっぱりちょっとは怖かったから、その日は申し訳なく思いつつも非表示にさせてもらった。ブログ内でも特に触れなかった。何となく触れてはいけないような気がした。

次の日、ブログを開く。全く同じコメントが、全く同じアカウントから全く同じ文が送られてきていた。荒らしかと思って非表示にする。次の日も、また次の日も同じコメントが来る。怖い。

でも親にも友達にも先生にもブログを書いていることは話していなかったし、相談することはできなかった。ついに私は返信を書くことを決心した。

「まずは落ち着いてください。私はあなたのことを信じていません。毎日同じ文章が来ると流石に怖いので、コメントをやめるかこのコメントの意図を教えてください」

端的に書いて送った。私にしては冷たい文章にしたつもりだったので、真面目なことは伝わるだろう。翌日、返事が返ってきた。「しゅがーさん、私はあなたのことを知っている気がします。確証はありませんが、過去あなたの身近にいた三、四十代の男性を今一度思い出してみてください。怖い文になってしまってすみません。今は冷静に文章が書けるまで落ち着いていますが、妻を殺したことは本当です。今横に死体があります。」

途中もそうだが、最後の文章が一番怖かった。そこだけは嘘だと言ってほしかった。でもちゃんと会話ができる相手だという事、三、四十代の男性だという事はかなりのヒントになった。

私の思い当たる三、四十代の男性は、幸いなことに一人しかいなかった。幼馴染の「山田しお」ちゃんのお父さんだ。アカウント名が「塩田」と言ったので本名が「塩田」さんだと思い込んでいたが、「山田」の「田」と娘のしおちゃんの「塩」で「塩田」だったのかとどんどん推理が進む。

こんなバレバレな名前の時点で、一通目から本当は気づいてほしかったんだろうなと感じた。そして同時に、幼馴染の家で今殺人が起きているという事実に言いようのない恐怖を感じた。

しおちゃんは、中学校に上がったタイミングで急に引っ越し、転校をした。先生からは「家庭の事情」としか説明されなかったのであまり深堀していいものかわからなくて、中学生なりに配慮して親にも先生にも聞かないようにした。

聞きづらかった理由は、しおちゃんが片親だという事もあった。「お母さんがいない家庭」というのは「お父さんがいない家庭」という自分の境遇と似ていることろがあって、幼いながらも親近感を感じていた。

しおちゃんのお父さんに遊園地に連れて行ってもらったり、無理を言ってお泊り会を開いたりした日々は本当に楽しかった。保育園から小学六年生までという年月は長くて、忘れることなんてできなかった。

今になってしおちゃんのことを思い出すとは思わなかった。ただ、今問題なのはしおちゃんについて電話番号も住所も今は何もかも知らないということだ。LINEもしていなかったので、連絡手段は何もない。

リビングに駆け下りて、お母さんに聞いた。「ねえねえ、今しおってどこにいるかわかる!??」尋常じゃない様子で聞いてきた私に少し驚いた様子で、母は答える。「どうしたの急に。しおちゃんなら、最近隣の市に引っ越したから遊びに来てほしいって手紙が来てたわよ。」

母のあっさりとした返答に少しキレ気味に答えてしまった。「はあ!?なんで手紙きた瞬間に言ってくれなかったの!?」「だってあんた、中学あがってから一切しおちゃんの話しなくなっちゃったじゃない?だから別れる時に何か大喧嘩でもあったのかと思って、言うの渋ってたのよ!(笑)」そうだったと思いだした。

しおちゃんについて話さなくなって数年も経てば、そりゃそうかと納得した。ただ今は納得している暇など無い。「ちょっとその手紙貸して!!ありがとう!」少し強引に母の手から手紙を受け取って住所を見つつ手紙を読む。

「さとうへ!しおだよ!!そっちは元気?こっちは全然元気だよ!まずは小六のとき急にどっか行っちゃってごめんね。色々あったんだけど、書いたら長くなっちゃうから会ったときに全部話すね!こんな短い文だけど、私の事思いだしてくれると嬉しいな。手紙の住所に住んでるから休日いつでも遊びに来てね! しおより」

短い文章の中にあの頃の思い出が詰まっていた。ちょっと丸い字体はあの頃から変わっていない。そんな何気ないことに少し安心できた。

翌日、ちょうど休日だったので電車に乗ってしおちゃんの家に行った。震える手でインターホンを押す。この家の中に、殺人をした人がいて、死体があるかもしれない。

ガチャと開いた扉から出てきたのは、身長が高く、ガタイの良い見覚えのある優しい顎髭の顔だった。「佐藤ちゃんだね。まずは、本当にすまない」そんな第一声と共に深々と頭を下げた。「しおは今別の場所を借りてそこに住んでもらっているよ、住所を渡すから後で会いに行ってくれないか。」

よかった。とりあえず、しおちゃんは無事だ。住所の書いたメモを貰った。

しおちゃんのお父さんはこう続けた「ご存じの通り、今家の中にはあまり入ってほしくないから玄関で手短に話させてもらうね。まず小学校から中学校に上がるタイミングで引っ越したのは、再婚したからだったんだ。新天地で新しい暮らしを作ろうと思ってね。」

再婚に関しては、素直におめでとうございますと言いそうになった。だが話はそう平和に終わることなんてなかった。「でも、新しい妻と中々合わなくってね。私のことを財布のように扱ってくるんだよ。酷い奴だろう?ずっと話し合って解決できないかと思ていたけど、そう上手くはいかなくてね。」

何となくこのあたりから予想はついた。覚悟して耳を傾ける。

「ある酔っ払って帰ってきた日、また散財してきた妻を見てついカッとなってね…、大きな間違いを犯してしまったわけなんだよ。」

私は聞いてしまった。「しおちゃんは...。しおちゃんは、その現場を見たりしていたんですか…?」首をゆっくり横に振ってくれて私は安心した。「しおは自室にいたから現場は見ていないよ。全て正直に話して、しばらくの間私が金銭面を補うことを約束に離れて暮らすことにした。ただやってしまったことは取り返すことはできないんだ。すぐ自首しに行こうと思っても、勇気は出なくてね…。」

手元のさっき渡された住所のメモを見る。全てを知った後、この住所の見え方は変わっていた。「このことが近所にバレたら、しおまで巻き込まれてしまうかもしれない。そんなことは絶対に嫌だった。だから、一か八かにかけて君に助けを求めたんだ」

「しゅがー」と言う名前や、住んでいる県と行事の独特な呼び方から、私なのでは?と思ったらしい。ネットリテラシーを少し見直さなきゃなと思った。

「怖いコメントの連投で気づいてもらおうだなんて、自分でやっておいて幼稚だなと思うよ。でも、君がちゃんと気づいてくれてよかった。この後、しおの居ることろに行って安心させてあげてほしい。事情を書いた手紙と、通帳や印鑑、大切な書類はこの封筒に全部入れてある。さっき電話して、しおは祖父と祖母に任せることにした。これを渡して、しおと話して、しおを笑顔にしてほしい。それだけがお願いだ」

「...わかりました。」こう返すことしかできなかった。全てを話し終わったあと、祖父と祖母が呼んだという警察が来た音が聞こえた。私はしおの元へ向かった。

 

と、ちょっとここまでで終わりです!!あまりにも長くなりすぎたな。短く終わらせるつもりだったけど設定的に無理でした!!もっと色々伏線回収したかったけど無理そうなのでやめます!ここまで読んでいただきありがとうございました!!そんじゃまた!